さくらのVPSでローカルネットワークを利用する
さくらのVPSでローカルネットワークを利用する場合の覚書。
(1) ローカルセグメントの追加
あらかじめVPSコントロールパネル内のサーバ一覧からローカルネットワーク等を管理する新コントロールパネルを起動しローカルネットワークの追加を行う。
(2) 対象サーバへのNICの追加
次に新コントロールパネルのサーバ一覧から該当サーバの停止を行う。
サーバが停止したら接続設定ボタンからネットワークインターフェース画面を呼び出す。
ネットワークインターフェース画面ではeth0~eth2までの3枚分のNICのマックアドレスの確認が可能。 CentOS上でNICへのIPアドレスの設定の際にマックアドレスが必要となるので予め控える。
あとは対象のNIC(ethX)の接続先欄にあるボタン(「インターネット」「未接続」又は自身が作成したローカルネットワーク名)を押し接続したいネットワークを選択する。
なお、設定上の注意点が1つ。
eth0はインターネット又はローカルネットワークどちらかのネットワークに必ず接続が必要。
eth1及びeth2はローカルネットワークへ接続するか又は切断するかの選択が可能。
つまり、インターネットへの接続はeth0のみ可能で、逆にeth0はネットワーク切断という選択肢がない。
その為、例えばローカルネットワークのみに接続するサーバとする場合は、eth0をローカルネットワークに接続するように設定を行う必要がある。
(3) OS上でNICの設定を行う
OSを起動した後、先ほど追加したNICへネットワーク設定を行う。
新しくNICを追加した場合、例えば「eth1」を追加した場合は「/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1」に必要な設定を記入する。
vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
例えば以下のような内容となる。
DEVICE="eth1" BOOTPROTO="static" BROADCAST="192.168.1.255" HWADDR="XX:XX:XX:XX:XX:XX" IPADDR="192.168.1.1" NETMASK="255.255.255.0" NETWORK="192.168.1.0" ONBOOT="yes"
ファイルを作成したらネットワークを再起動する。
なお、既存のネットワークを変更する場合は既に作成済みのファイルを編集する。その場合、マックアドレスも合わせて変更する事を忘れない。
service network restart
(4) 確認
ping等で正常に接続できている事を確認する。